2017年 07月 11日
一日弟子入り体験
月島は「あづまや」さんで、下駄を誂えました。
本当は一足のつもりだったんですが、左の色に惚れてしまい、なのに実はデッドストックでお安いというからつい←
鼻緒も選んで、お願いしますとお渡しすると、ご主人。
「一足、自分でやってみる?」
八割ほどは冗談でおっしゃったお言葉に甘え、なんと今日は、水色の方の鼻緒を、ご主人に教えてもらいながら、一から自分ですげました。
同じようにしてるはずなのに仕上がりが、当たり前だけど、全然違う。とても懇切丁寧に教えてもらってるのに「同じよう」にはできてない。当たり前だけど。
「そんな調子じゃ、一時間かかっちゃうよー」
すすすすいません〜
「できてるできてる。でもほら、これ見ただけで左右の長さ違っちゃってる」
やってる途中でそんな気はしてました←
「俺が手直ししていいかい?」
お願いします。
奥様「お茶どうぞ〜」
あああ、ありがとうございます。
「ふーん。仕事は遅いけど、やる事はけっこういいよ。上手」
う、うれしい!
「さ、これが素人とプロの違い」
う・・・!
「ちょっとプロが手直ししてもいい?」
お、お願いします。
と、飴と鞭をいただきながら、ついでにけっこう手直ししていただきながら、仕上げました。
ちょっとした事で、足に優しく、立体的で美しい下駄になることが分かりました。「ちょっと違い」が「大違い」
職人の技は効率化と使う人への思いやりで出来ている。
奥様「どこからも流血しないで良かった」
ご主人「足入れて、鼻緒が抜けないだけ上出来」
本当に、ありがとうございました。
※写真は奥様が「写真撮ろうか?」と撮影してくださいました。私はあづまやさんのtwitterアカウントをフォローしているのですが、大量のフォロワーにもかかわらず、私のことを認識して覚えてくださっていてとても嬉しかったです。
by Uchieshi_Yae
| 2017-07-11 15:33
| キモノ